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辛くて辞めたい、心が折れそうな新人看護師に読んでほしい【私が看護師を続けられた理由】

2020 5/01
辛くて辞めたい、心が折れそうな新人看護師に読んでほしい【私が看護師を続けられた理由】
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憧れの看護師になれたけど、現実は辞めたくなるほどつらかった!

『看護師』は今もなお人気の職業ですね。

そういう私も幼い頃からずっと看護師に憧れていました。

人のため世のために働く看護師さんって本当に素敵ですよね。「看護師以外に考えられない!」てくらい熱意を持って目指していたので、資格取得できた際は涙を流して喜びました。笑

卒業後附属の大学病院に就職して、私のその熱意は冷め始めたのです…。

厳しすぎる看護師新人時代

新人看護師にはプリセプターというお姉さんがついて、マンツーマンで指導してくれます。(プリセプターシップ導入している病院のみ)

だいたい看護師3年目〜4年目くらいの気軽に話せるお姉さんがついてくれるのですが、私のプリセプターは看護師12年目のめっちゃ怖いお姉さんでした。

大学病院あるあるですが、多忙や厳しすぎて中間層はだいたい退職していき、耐えに耐え抜いたベテラン層ナースが君臨しているのです。

もうほんと最初の2年間は地獄のような日々でした。勉強してたとはいえ、実戦に活かせることなんてほんのわずかです。

毎日毎日、プリセプターに怒鳴られ泣かされ、同僚や医師・患者さんやその家族の前で公開処刑という名の罰ゲームかよ!って思っていました。

時には無視されるなんてこともありました。無視され続ける夜勤の日なんて精神的にこたえましたよ。笑

最初はもう辛くて辛くて、「看護師なんて辞めてしまおうか。私には向いていない」と弱音を吐く毎日でした。気が強くないとやっていけないと聞いていましたが、まさにその通り。自分はどちらかというと、臆病者だし消極的だし気が弱いし…。

でもなんででしょうね。辞めたい辞めたいと思っていても、どうしても看護師になりたかった思いを無駄にしたくなくて辞められないスパイラルにはまってしまっていたんですね。そして、ストレスや過労により−5kg痩せました。いいダイエットになりました。笑

そんな暗黒の新人時代を救ってくれたのが、自分の受け持ちの患者さんです。

その方はターミナル宣告をされていた方。辛い病気と闘いながら、スタッフには穏やかに接してくれて優しい患者様でした。

ある夜勤の事です。

その患者様からのナースコールです。

普段ナースコールなんて一切せず、何かあればナースステーションに来てくれるような患者様でした。

おかしいなーと思い尋ねてみると、「あ、やっぱりちびすけさんが来てくれた。今日夜勤だったから、ちびすけさんが来てくれると思ってナースコール押しちゃったよ」と言って痛み止めが欲しいというような内容でした。

その何気ない言葉がすごく嬉しかったことを今でも覚えています。

出来ないなりにナースコールには誰よりも早く対応してきたつもりで、なんだか報われた気がしました。

そして、その患者様の最後に立ち会うことができた時にご家族様から

「いつもいつも、ちびすけさんの話をしていました。病院にいて退屈だけど、新人さんのために俺も頑張ってやらないとと生きる目標を見つけていたみたいでした。最後までありがとうございました」と言われ、思わず患者様ご家族様の前で号泣。笑

「こんな私でも誰かの為にちゃんと働けているんだ」

と自分を少し認めてあげられることができ、今でも看護師を続けられています。

これから看護師を目指している人、心が折れそうな新人ナース達へ

看護師って本当にきっつい仕事です。辞めたくならない人なんていないんじゃないかって思うくらい。

でも、その分「素敵な仕事だなぁ」と思う場面もたくさんあって、良い仕事だとも思います。

辞めたいと思ったら、視野を広げるという意味で転職もありです。

自分にあった分野や職場がたくさんあります。休職したっていいと思います。

資格さえもっていればいつだって看護師に戻れます。病院だけじゃなくて施設や保育園など様々な分野で活躍の場があるんです。

もちろん最初は基本的なスキルを身につけるべく大きな病院で研修を受けたりすると更に視野が広がっていくとは思いますが、辛かったら辛いでいいんです。

1番は自分を責めないであげて欲しいということですね。

先輩達は言います。

「今の新人達はすぐ辞める。根性がない。」

私も同僚が辞職した時に、先輩に言われました。

でもね、昔と今じゃ医療の発展は違うし覚えないといけない知識やスキルは倍以上。今は自分が指導する立場になって、研修内容も昔より難しいし短期間で覚えて欲しいことが詰め込まれすぎ。心が折れる新人がいたっておかしくないなと思いますよ。

自分を大切にして、自分が頑張っている事を認めてみるとちょっとは気が楽になるかもしれません。

この記事を書いた人

ニックネーム:ちびすけ(20代後半)
大学病院で脳外科病棟に3年間いましたが、結婚転居のため転職。自宅付近の病院に3年間整形外科を学び、その後附属のクリニックの人手不足のため透析室へ異動。現在も働いています。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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