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助産師ってこんな仕事!助産師だからこそわかる仕事の苦労、やりがい

2020 5/01
助産師ってこんな仕事!助産師だからこそわかる仕事の苦労、やりがい

産婦人科を舞台にしたドラマや漫画を目にすることも多くなり、出産に立ち会える仕事である助産師に憧れを抱く人も多いのではないでしょうか?

今回は、助産師の仕事の実際を紹介していきます!

目次

そもそも助産師って何をするの?

産婦人科には医師、看護師、助産師がいるけど、助産師だけができる仕事ってなんだろう?看護師さんとの違いは?と思う人も多いでしょう。

助産師はお産をとること、そして妊婦・褥婦・新生児の保健指導ができるとされているため、妊娠期から産婦さんと関わり出産後のケアまでおこなうお産のプロといえます。

妊娠期には、助産師外来でマイナートラブルの対処法や妊娠に対する不安の解消となるよう努めます。

お産のときには入院時から出産まで寄り添いながらサポートし、出産が終わったあとは授乳のサポートやおっぱいマッサージ、退院後の生活指導をおこない母子が安全に暮らしていけるようサポートしていきます!

助産師はお産に関わるだけでなく、乳幼児期の子どもの成長をサポートしたり、成人期の女性の婦人科疾患や更年期障害にも対応する女性と母子に関わる職種です。女性の一生に関わる職種といってもよいでしょう。

働く場所はさまざま。病院やクリニックでお産に関わることはもちろん、出張助産師として育児相談やおっぱいマッサージを自宅でおこなったり、産後ケアセンターで母子の育児をサポートする助産師さんもいたり…。

保健センターでは、乳児検診や訪問事業を担っている助産師さんも!働く場所はさまざまなのです!

私が助産師を目指した理由

母が産科の看護師をしており、仕事の様子を聞いていたことから助産師という職種があることを知りました。

“出産という人間が生まれるその瞬間に立ち会う仕事はほかにはなく素敵な仕事だろうな”と感じて助産師を目指すことにしました。

忙しかった助産師学生時代

できるだけ短い期間で助産師資格を取りたいと考えていたので、4年制大学で助産師免許が取得できる大学に進学。

助産師の資格を取るためには、まず助産コースへの選考試験を通過しなくてはなりません。

入学後から大学3年次におこなわれる試験にむけて日々の課題やテスト勉強を頑張りました。

選考試験通過後は、別カリキュラムでの講義と実技、そして夏休みは泊まり込みの実習ととても忙しかったです。

看護学生の実習と異なり、お産はいつになるかわからないので、控室で寝ているときに呼ばれることも…。

記録と睡眠不足ととても大変な実習でした。今まで一緒にいた看護学科の友達とは予定が全く異なるので友達と会う時間も少なくなり、寂しさも。しかし、実習で担当した産婦さんからは、「素敵な助産師さんになるよ」と声をかけていただき、学生実習ながらもいい職業だなと感じました。

助産師の仕事で大変だったこと

助産の現場は、お産が終了したときに“自分の進めたお産がよかった”のかわかる【結果論】であるものだと知りました。

助産師は、妊婦さんの様子をアセスメントしながらお産をどのように進めていくのか計画を立て進めていきます。しかし、お産は何が起こるかわからないイレギュラーな現場です。

“自分のお産の進め方”はよかったのか、1年目は自分の担当した出産が終了するたびに先輩からフィードバックをもらい考える日々でした。そのようなときに厳しい言葉をかけられてしまうと、「あのときの判断がよくなかったのか」「こうすればよかったのか」と結果論だけに「たられば」思考になってしまうことも多かったです。

また学生時代のときと意識が変わったのは、やはり【命の危険と隣り合わせ】だということです。

学生時代から、多くのリスクについて勉強したり、出産の現場は何が起こるかわからないものだと頭では理解して助産の現場に入ったものの、やはり実際の現場で働くとプレッシャーは大きなものでした。

新生児の状態が少しでもよくなかったり、先輩から多くのことを指摘されると「私のお産が悪かったのかもしれない」と自責の念に駆られてしまうこともしばしば。自分の担当したお産を客観的に捉えることができ前向きな思考を持っていないと精神的に厳しい現場だと知りました。

助産師として忘れられない思い出

私が助産師になり、初めてのお産担当の日。

とても緊張していましたが、担当させてもらった方は気さくで明るい経産婦さんでした。

お産も無事に終了し、お話をさせていただくなかで、私が助産師として1例目だということを伝えると「あなたの1人目の赤ちゃんを産めてよかったよ」と言ってくださいました。

とても嬉しく、助産師になってよかったと思う瞬間でした。そして、1か月検診の日には、わざわざ病棟に顔を出しにきてくださり、成長した姿を見せてくださり、助産師として産婦さんとこのような関係を築けたことがとても嬉しく思った出来事でした。

助産師としてのやりがい

また、私が助産師の仕事を通して、やりがいを感じていたことは【家族になる瞬間を見られる】ということ。

妊娠期には「両親学級」と呼ばれるクラスにご夫婦で参加するのですが、その教室に参加すると、ご夫婦の緊張した姿や出産に向けてお話をしている家族になる前の2人を見ることができます。

そして、第一子を出産した方の、出産後の写真が【初めての家族写真】となるのですが、お産の外回りの助産師として出産の場に立ち会うとその写真を撮ることになることもあるのです。家族になる前、家族になった瞬間を見届けることができるので、とてもあたたかい気持ちになるとともに、助産師にしかできない仕事だと誇らしくなった覚えもあります。

助産師はかけがえのない仕事

助産師の仕事は命と隣あわせなので大変なことももちろん多いですが、それ以上にやりがいを感じる仕事です。

「赤ちゃんが生まれるその瞬間に立ち会う」唯一無二のお仕事。

興味のある人はぜひ助産師について調べてみてくださいね。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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