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パワハラもあった・・・それでもママは看護師します

2020 5/01
パワハラもあった・・・それでもママは看護師します
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働く女性の永遠のテーマ「子育てと仕事」

最近は男性看護師も多くなってきましたが、やはり、女性が多い看護師という仕事。

働く女性にとって、結婚・妊娠・出産、そして子育てをどうするか、それは大きなテーマであり、課題ですよね。

以前に比較して、働く女性とライフイベントを取り巻く環境は大きく変化してきています。

看護師は国家資格です。

みなさん、様々な努力の末に得た素晴らしい資格だと思います。

大きな病院だけでなく、クリニックや地域の福祉施設、赤ちゃんから高齢者まで、幅広く仕事の選択肢があるのも魅力の1つ。

その一方で、辛いことや大変なことが多くあるのも事実。

体力的にきつい、慢性的な人手不足で常に業務に追われている、感情労働が辛い。私自身も、看護師を辞めたいと思うこと、正直何度もありました。

とりわけ今日お話したい「仕事と子育て」を考えたときに、とても悩みました。

働きながら子育てする看護師、いわゆるママさんナースに対しての風当たりは、変化してきたとはいえ、厳しいこともあります。

今回は、「パワハラもあった・・・それでもママは看護師します」というエピソードをお話させていただきます。

仕事と子育ての両立。やっぱり肩身は狭い・・・

私は現在看護師4年目、実は第2子妊娠中です。

第1子出産からは半年後に職場復帰しました。

その後、丸1年働き、第2子の産休中です。順調に生まれれば、また半年後に職場復帰予定です。

経験年数が浅いスタッフとして、妊娠・出産・子育てをして、大変だなと思うことは「やっぱり肩身が狭い」ということです。

10数年前と、働く女性を取り巻く環境は大きく変化しています。

特に妊娠・出産に伴う制度の変化はすごい、と先輩から聞きました。

以前は妊娠すると、当然のように退職やパート勤務への切り替えを迫られたそうです。(恐ろしい・・・)

現在は、「通勤緩和」や「短時間勤務」など多くの制度があります。

細かい制度は勤務されている病院によって異なることもあるので、ぜひご確認ください。

私の勤務する病院では、看護部も制度の利用を推奨してくれました。

それでもやはり、一緒に働く現場のスタッフがどう感じるかは別物。

ほとんどの方は妊娠を祝福し、移乗などやらなくていいよ、と助けてくれました。

それでも、下のスタッフである自分がやらないのは・・・と気が引けてしまうもの。

結局、2回とも切迫早産になってしまいました(もちろん、体質もあるので仕事=切迫早産ではないですよ。)

妊娠中以上に大変な、復職後

そして、妊娠中以上に肩身の狭さを感じたのは、復職後でした。

小さな子どもがこんなに熱を出すとは思いませんでした。

上の子は月に2回熱を出すのが当たり前でした。

その度に「すみません、今日お休みいただきます」と連絡すること、減り続ける年休に精神的に擦り減らす時期がありました。

子どもが熱を出したので休ませていただきたい、と連絡すると

「そう、今日すごく忙しい日なんだけど・・・」と。

すみません、としか言えないようなことを言われることもしょっちゅうでした。

そんな中、2人目の妊娠が発覚します。報告後、上の子がRSウイルスにかかり1週間も休むことになってしまいました。

まだ管理者のみに妊娠の報告をしていた段階だったのですが、休み明け副師長さんに呼び出されました。

「体調は?わかってると思うけど、これ以上休んでみんなにご迷惑かけないでよね。」

つわりも辛い時期でしたが、今まで子供の体調不良で休んでも、自分の体調不良で休んだことはありませんでした。

それが、こんな言葉をかけられ、その時はショックでいっぱいでした。

他にもパワハラなのでは、と思うようなことがちらほらありましたね。

それでも看護師を続けます!

それでも仕事を続けてきたのは、「私の人生は私のもの」と思ったからです。

嫌なことを言う人はほんの一握りで、多くの人は温かく接してくれます。

そんな人たちのためにも、自分にできることはしたい、そう思って早い復職を決めたのです。

自分で正しいと思って決めた道を、心なく乱してくる人のためにブレる必要はない、と決めることにしました。

そしてもちろん、「看護師」を続けてよかったと思っています。

特に若いスタッフは、続けることをオススメします。

なぜなら、続けることで見えてくること、続けたからこそ得られたものも多くあるからです。

いろんな看護技術はもちろん、現場で患者さんと接する経験を積むことが、自分の看護観を育みます。

看護観が育まれることで、看護のおもしろみや、自分のやりたいことが見えてくるのです。

また、言葉を話せない子どもを育てることで、言葉にならない患者さんの思いや、ケアへの取り組み方に気づくこともできました。

暴れ回る子どもと関わることで忍耐力もつきました(笑)

子育てが看護に生きている、とも私は感じられています。

そして、患者さんのために一生懸命に働く姿は、ママとして子どもに胸を張って見せられる仕事の1つだと思います。

実は、同じ4年目の同期で、3人が2児のママさんナースになっています。

私だから続けられた、と言うだけでなく、世の中の流れが変わってきているんじゃないかな、と感じます。

ママになっても看護師と言う仕事を諦める必要はなくなってきているのです。

今回は、妊娠・出産に迷う看護師のみなさんの背中を、少しでも押すことができるような体験談となっていれば幸いです。

この記事を書いた人

ニックネーム: リッツ
集中治療室、外来と振れ幅の大きい部署を経験。全く違う部署で見えてくる看護を面白いなーと思いつつ、子育ても楽しみたいので産休に。次はどんな看護をするんだろう?と復職を楽しみにもしています。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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