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看護研究の順番が回ってきた!!困ったときに最初に読む看護研究の解説①【看護研究の流れ】

2020 5/01
看護研究の順番が回ってきた!!困ったときに最初に読む看護研究の解説①【看護研究の流れ】

臨床で働きながらの看護研究って本当に大変ですよね。

看護研究って何を研究したらいいか分からないし、どうやって進めたらいいのか分からないし、そもそもやりたくないのに順番が回ってきたからやらないとっていう人が多いのではないかと思います。

今回は、具体的に看護研究をどうやって進めていけばいいのかお話しようと思います。

看護研究の進め方は簡単に言うとこの6つの順番で進めていきます。それぞれを説明していきますね。

目次

テーマを決める

正直、これが1番難しいと思います。

臨床で働いていて疑問に思ったことをピックアップして、研究可能なテーマを決めていきます。

重要なポイントは、患者さんや看護師のためになる研究であるかということです。

業務上での疑問点を複数取り上げて、その中からテーマを厳選しましょう。

1人で決めるのが難しければ上司や先輩に相談するのも大切です。

研究という意味でも臨床での働きという意味でも、経験値はとても重要ですので、分からないときや悩むときは相談に乗ってもらいましょう。

テーマについて知りたい人はこちらの記事もどうぞ!

先行文献を調べる

テーマがひとまず決まったら、そのテーマに関連した先行文献を調べましょう。

今はオンライン上で文献がたくさん読めますので、キーワードを入力して、関連文献を読んでいきます。

医学中央雑誌やPubMedなどが有名です。

過去に同じような研究がされていないか、問題点の解決へのヒントがないか、研究の結果だけでなく、対象者研究方法も読む必要があります。

参考にする文献の選び方

また、できるだけ原著論文を読むようにしましょう。

オンラインで検索すると、報告という文献や討論という文献なども出てきます。

それらは文献としては参考にしづらく引用もできないので、検索するときは原著論文を指定すると、いらない論文を除外することができます。

研究したいことが、既に研究されていたら・・・

そして、先行文献を検索した結果、自分が研究したい内容がまだ研究されていないことがわかれば、次の工程へ進みます。

もしすでに研究済みで結果が出ているテーマであれば、ふりだしに戻って研究テーマを決めなおします。

決めなおすとか、もう嫌だという人は、決めなおさなくても少し研究方法を変えることで続行することもできます。

「こういう研究があってこういう結果が出ているが、このような研究方法に変更したらもっといい結果につながるのではないかと考えた」として、新たな研究をすることもできます。

これって「はじめに」の導入にいいと思いませんか?(笑)

研究計画書を作成する

研究計画書は、なぜこの研究をしようと思ったのかという背景や目的、研究の方法について書いていきます。

なぜ研究計画書を作成するのか?と言いますと

研究しているとありがちな、「私って結局何がしたかったんだっけ?」とならないため

です。疲れた業務後に、疲れた頭で論文を作成していると、途中で研究の目的やゴールを見失ってしまいます。

そうならないために、研究計画書を最初に作成し、道筋を明確にしておきます。

研究計画書を作るときに大切なポイント

自分以外の人が、その研究計画書を使って全く同じ研究ができることを意識して作成することが大切です。

ですので、研究方法は明確に詳細にしておかなければなりません。

対象者の条件データの集め方分析の仕方など、研究計画書の時点できちんと決めておく必要があります。

倫理申請

研究計画書ができたら、倫理申請を提出します。

看護研究はほとんどが人を対象にした研究となりますので、倫理審査委員会の承認を受ける必要があります。

実施する

倫理申請の承認を受けたら、研究を実施していきます。

計画書をあらかじめ作成しているので、実施していくのはそこまで大変ではないでしょう。

しかし、臨床研究ですので、自分が思った通りにことが運ばないことがほとんどです。

何か思いがけないトラブルがあったときには、研究計画書を修正する必要もあるかもしれません。

その時には、再度倫理審査委員会の承認が必要ですので注意してくださいね。

結果をまとめ考察する

研究を実施したら、データの収集と分析をし結果を導き出します。

データの分析の仕方は、何の研究をしているかによって違ってきます。

アンケート調査をした場合と、インタビュー研究をした場合とでは、どう分析するかって全く違いますよね。

これって難しい言葉で言うと、質的研究量的研究って言うんですけど、こういうことをきちんと学びたい人は大学院へ進学してくださいね(笑)

とにかく、自分のしている研究にあった分析方法で分析して結果を導き出したら、考察をしていきます。

データの収集・分析 → 結果 → 考察

という順に進めていくのがポイントです!

感想ではなく「考察」にするためには

考察って何をしたらいいのか分からない人多いと思うんですけど、ここで出てくるのが2で調べた先行研究です。

自分が勝手にこう考えたっていうのは、考察というより感想ですよね。

そうではなくて、「文献ではこの人がこう言っている、こういう結果が出ている、だから私はこう考える」とすると、自分勝手な考察ではなく、説得力が増しますよね。

研究結果から考えたことに、先行文献で裏付けをしていくというイメージです。

そうこうしていたら、文字数もたくさん稼げていると思います(笑)。

もう一度まとめると、看護研究の流れはこうなります!

  1. テーマを決める
  2. 先行文献を調べる
  3. 研究計画書を作成する
  4. 倫理申請する
  5. 実施!
  6. 結果をまとめ考察する

看護研究は、テーマ決めと研究計画書で7割は終わっていると言ってもいいと思います。

研究計画書を完成させるまでがとても難しく、苦行に感じると思います。

でも、1度計画を立ててしまえば、あとはそれに沿ってやっていくだけなので、最初の一歩だけ頑張ってみてくださいね。

この記事を書いた人

ニックネーム:けんとも
大学病院で勤務後、大学院進学し現在は子育て奮闘中です。子供と共に通える保育園で保育園看護師としても働いていました!今後は、大学教員を目指して頑張り中

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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