看護師が単発派遣だけで生活していくことは可能か?
みなさんは、看護師の働き方に「派遣」という雇用形態があるのはご存知かと思います。
しかし「派遣」それも「単発派遣」となったらみなさんのイメージはどうでしょうか。
不安定、日雇い、毎回違う職場に行くのが難しい、自由
様々なイメージをお持ちかと思いますが、中にはマイナスイメージもありますよね。
そもそも親元を離れて暮らしている独身看護師が、単発派遣だけで気ままに働いていて生計を立てていけるのでしょうか?
その答えはもちろん「YES」です。
実際に筆者は看護師歴3年目から派遣という雇用形態を経験し、単発派遣だけで生計を立てていた時期もあります。
派遣にチャレンジしたい人
退職を考えているけれど再就職先が決まってない人
ぜひこの記事を最後まで読んでいただき、派遣に対してのイメージのをプラスに変えてもらえれば幸いです。
派遣だって怖くない福利厚生
さて、派遣暮らしを始めるに当たって筆者が、一番不安であったのは福利厚生についてでした。
中でも社会保険はどうなるのかということです。
医療費はどうなるのか、国民健康保険に入るのか、住民税はどうなるのか、確定申告は自身で行うのか・・・などなど
ご安心ください!
社会保険(医療保険)に関しては厚生労働省が定めている基準に沿って加入が義務付けられています。
雇用形態が派遣であろうが正規雇用であろうが、条件を満たす労働者は加入することが可能です。
併せて、所得税も給与天引で徴収してくれますし、単発派遣で生計を立ててる方に関しては年末調整も派遣元会社でとりおこなってもらえます。
住民税に関しては後日、行政から送られてくる納税書類に従って収める必要があります。
給与は意外と良い!賞与についてはご用心!
時給相場は1800円から2200円(東京23区の場合)となっており、パートやアルバイトなどの直接雇用の労働者より平均値が高くなっているのが魅力ですね。
派遣社員、中でも単発派遣に関しては看護師を「超急募」している場合が多いので、賃金設定が高くなっているのです。
しかし、残念ながら賞与に関しては期待できません。
基本的には派遣元からも派遣先からも支払われることはありません。
賞与払いのローンがあったり、賞与払いでショッピングをするのが好きな方はご注意くださいね!
とは言え月給がやや高くなって、賞与がなくなるので就業先の時給をしっかり選べば、年収はあまり変化がないと思われます。
単発派遣看護師の仕事内容
デイサービスや老人ホームなどの、高齢者が利用する施設。
訪問入浴、検診センター、イベント(ツアー)
などが多いです。
単発派遣、就労日の流れ
就労日は現場に直行します。
そして身支度が終わったら説明を受け、就業先の方の指示に従って働くことになります。
デイサービスや老人ホームの仕事
デイサービスや老人ホームではバイタルサイン測定、食事介助や経管栄養、レクリエーション参加、軟膏塗布、内服介助、爪切りなどの業務を依頼されます。または急変時の対応や応急処置などの基本的な技術と知識があれば困ることはないでしょう。
訪問入浴の仕事
訪問入浴では複数人の熟練した方と利用者さんのお宅に行き、入浴介助を行います。
1人で行くことはまずないので、ご安心ください。
健診センターの仕事
検診センターでは採血をとったり、血圧を測ったり、体重を測ったり、レントゲン室へ案内したり職場で行うような集団検診の応援スタッフとなります。この場合も、現場には熟練した職員がいますので、指示に従って就労します。
イベント、ツアーナース
イベント・ツアーナースはイベントやツアー催行中に体調不良になった参加者の応急処置をメインとする仕事です。
近年人気が高く競争率が高い傾向にあります。
ツアーナースのお仕事についてはこちらの記事もどうぞ
単発派遣看護師の特徴
どの就労先も共通しているのは「難しい看護技術や処置」が必要ないことです。
看護師として働いていて、
仕事が多忙で回せない
うまくいかない
と感じている方でも問題なくこなせる業務内容となっています。
クリニックや病院などの医療提供施設では「紹介予定派遣」や「産休代替派遣」でないと派遣就労が禁止されています。 つまり
クリニックや病院では単発派遣の求人はありません。
単発派遣看護師の魅力
ストレスフリーな人間関係が魅力的
一番の魅力は嫌だと感じたら2度とその職場に行かなくても良いところです。
どの職場にも苦手な先輩や同僚っていますよね。単発派遣だと自分で毎日就業先を選択するので、「自分の働きやすい職場」ばかりをリピートすることも可能なんです。
看護師は女性社会で何かと気を使うもの…。人間関係にストレスがないのは心身ともに快適に働くのにベストですね!
辞めたいときに辞められる!
単発看護師は正規雇用や、従来の派遣とも違い退職交渉が不要です。
明日から働きたくないと思えば「就業スケジュールを入れなければいい」んです。
逆に働きたい時に働ける画期的な制度ですよね。

実際に単発派遣看護師として働いていた私の収入例
私が単発派遣就労のみで生計を立てていたときは、月20日の労働と時給2000円以上をマイルールとして働いていました。
【2000円×8(1日の労働時間)×20(月の労働日数)=32万円】となるわけです。
つまり月収(総支給)が32万円を下回ることはありませんでした。
逆にすこし多く稼ぎたい月なんかは半日案件に応募して数万円月収をあげたりという調整も自身の思うままです。
ちなみに月収32万円の時年収は384万円(最低値)となるわけです。
みなさんがマイルールを時給2200円以上に設定すれば月収は35万円(総支給)となり、年収は424万円ともなり得るわけです。
みなさんの年収と大きく開いていますか?
筆者は結婚を機に都会を離れてしまったので単発派遣暮らしを辞めましたが、独身であれば今も続けていたと思います。
単発派遣のメンバー登録はもちろん、無料となっています。
あなたも最初の一歩をふみだしてみませんか?
この記事を書いた人
ニックネーム:mks77
小児科ナースをこころざし、途中で様々なことに派遣でトライし、やっぱり小児科に戻ってきた育休中ナースです!
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