こんにちは!
今回はツアーナースはどういった仕事なのか、実際私が初めてやってみた時の感想などをお伝えしたいと思います。
ツアーナースとは?
旅行やイベントなどに付き添い、参加者の体調管理およびケガや急病・急変への対応を行う看護師
です。添乗ナースとも呼ばれます。
修学旅行や林間学校、合宿など学校、幼稚園児の旅行に同行する仕事が多いですが、一般の旅行ツアーに添乗することもあります。
ツアーナースの仕事をゲットするまでの流れ
まずは派遣会社に登録してスケジュールをもらう
正職員として働いていた病院を退職したので、一度やってみたかったツアーナースをしてみることに。
ツアーナースは派遣会社を通じて自分が行きたい行程を選びます。
毎年春〜夏の始まり、秋〜冬になると、 登録している派遣会社から臨海学校や修学旅行の募集が一覧となったものがメールで送られてきます。
日数にもよりますが1つの行程につき看護師の募集は1〜2名ですので、毎年人気のある行程はすぐ埋まるみたいです。
そのため気になったものにはとりあえず応募してみるのが良いかもしれません。
私は初めてだったのでとりあえず派遣会社の方に詳細をいただき、自分もやれそうだなと思い決定しました。
仕事が決まったら派遣先の学校の先生方と事前打ち合わせ
私は小学5年生の自然学校4泊5日(登山・ハイキングあり)の添乗を選択。
(派遣会社の方から小学6年生や中学生くらいになるともっと登山のレベルが上がりますといわれたのと、初めてのツアーナースだったので5年生を選びました笑。)
当日の1週間前くらいに学校へ出向き、担当の先生方と校長先生を含め打ち合せを行いました。(※看護師2人だったのですがもう一人の看護師の方は別日に打ち合わせにくるとのことで事前にお会いできず・・・。)
その日渡されたものはこちら
スケジュールのしおり、5年生全員の名前リスト、アレルギー・その他持病の有無、生理が自然学校の日程と重なる可能性がある生徒、今の時点で体調を崩している生徒、障害を持った生徒など、それらが一覧となった用紙と緊急時の対応など
※これらの用紙は個人情報保護のため打ち合わせ終了時返却します。
打ち合わせの最後に保健室の先生から救護バッグをみせていただき、一緒に中身を確認します。
また保健の先生から個人的に少し気にかけて見ていてほしい生徒や、落ち着きのない生徒の名前を教えていただきました。
※学校によって保健の先生が添乗し、派遣された看護師が学校の保健室待機をする場合もあります。
ツアーナースの当日
指定された時間により少し前に学校へ。
すでにたくさんの生徒、保護者が運動場に集まっておりなんだか懐かしい気分になりました笑。
そしてもう一人添乗する看護師の方と顔合わせ(ここからはAさんと呼びます)
初めてのツアーナースであったこともあり緊張していましたが、Aさんはとても気さくで話しやすく、しかもツアーナース経験者!というより主にツアーナースを専門としている方でした。
実際仕事に対する不安もありましたが、一番心配だったのは同じ看護師として勤務するペアの方。
お互い初めましての状態から4泊5日、24時間共に行動するのでどんな人がペアなんだろう・・・とドキドキしていた私はAさんにお会いしとても安心したのを覚えています。
ツアーナースで実際看護師として行ったことは?
基本的に児童がおこなうスケジュールすべてに看護師も参加します。 必ず行うのは
毎朝の健康チェックリストの確認。
そして持病のある子に対して行う服薬管理。
時々小さな怪我(擦り傷など)の対応
でした。
今回私が担当した自然学校の中では幸いなことに大きな事故、怪我などはありませんでした。
Aさん曰く去年は食中毒が多数発生し大変であった、違う学校では児童が急な坂から転倒し頭部を骨折したなど、聞いただけでもゾッとするような事例があったそうで・・・。
今回の私のように大きな事故がなく全行程を終えることができたのはとても幸運です。
Aさんがいうようにいつなにが起こるかわかりません。
事故が起こった時、看護師として適切な判断、対応を求められるので、いつでも万全の対応ができるよう心がけることが大切だと思いました。
また今回該当する生徒はいませんでしたが、重度のアレルギーのためエビペンを持参している子や、1型糖尿病の子もいますので事前に使用方法や注意事項などを改めて知っておく必要もあります。
そして自然学校では必ずと言って良いほどハイキング、登山があります。
ちなみに私はあまり得意ではありません笑。
今回4泊5日の中でトータル3つの登山を含めハイキングが組まれており正直大変でした。
なんといってもこどもたちのスピードが早い!
私は列の一番最後の生徒についており、時には疲労でぐずってしまう子の対応もしていたため比較的ゆっくり登れましたが、こどもの体力にはほんとうに圧倒されました。
ツアーナースに参加するためにもまず自分の健康、体力作りが第一だと実感しました。
こどもが就寝後
基本的に私たち看護師2人に与えられる部屋は1部屋、共同です。そして宿舎に備えられた救護室も別にあり、そこには急病の生徒が寝られるベッドもありました。
こどもたちが就寝後、先生たちと反省会を行います。
1日の振り返りと看護師として気になったことや、体調のすぐれない子がいたか、またどう対応したのかなどいろんなことを話します。
その後看護師は自身の入浴を済ませ、1日の看護日誌の記録を行い就寝となります。
仕事を終えて
4泊5日は長いようであっという間に終わりました。
最後にこどもたちとお別れするのは少しさみしかったです。
そして小学校の先生たちの裏での苦労や、こども達ひとりひとの成長、性格に合わせ大人がどう関わっていくのかについて、すごく考え行動していることについて知り、とても責任のある大切な職業だと感じさせられました。
5日間ともに行動したAさんとは今でも時々連絡を取り合い情報交換する仲です^^
さいごに
なにもなければ先生たちと一緒にこどもたちを見守ったり、ひとつひとつの行程を楽しむことができます。
しかしなにかあったら判断力が試される責任のある仕事だと感じました。場合によっては重要な判断を強いられる立場にもなります。
また業務時間が長い割に給料が低いなぁと感じますが、元気いっぱいなこどもたちと関わることができたり、普段接点のない学校の先生たちとお仕事ができる。医療施設ではない違う環境、違う土地で看護師として働くことができる・・・など。
それだけでも魅力的なお仕事だと思いました。
看護師はとても重要であり頼られる存在です。
ツアーナースを通して自分の職業がやりがいのある仕事だと改めて感じることができます。
自分の看護経験を生かす場として1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
●ニックネーム Fuku
自分の時間がたくさんある今ずっとやってみたかった編み物を勉強しています
ツアーナースをやっている派遣会社はMC─ナースネットです。
コメント