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新卒は急性期病院に就職するべき?私が新卒で「がん専門病院」に就職した理由

2020 4/30
新卒は急性期病院に就職するべき?私が新卒で「がん専門病院」に就職した理由

新卒では勉強のためにまずは大きな急性期病院で働くべきと言われます。

私は新卒の時、みんなの言う通り学べる大きな病院に就職するか、自分のやりたいことをするかすごく悩みました。

結果、自分のやりたいことである「がん看護」ができる、がん専門病院に就職しました。

就職先に迷っている人が自分の道を決める手助けになればと思い、私が新卒で急性期病院ではなく専門病院に就職を決めた理由を紹介します!

そしてがん看護に興味を持っていただけたら嬉しいです(笑)

目次

がん専門病院とは?

まず、がん専門病院とはどんな病院なのか?と言いますと

がんに罹患した患者さんを中心に受け入れている病院

です。基本的にはがん以外の患者さんはいません。

検診やかかりつけ医でがんを疑われた場合、 患者さんは精査のために受診にきます。そこでがんの確定診断がつけば、がん専門病院で加療することになります。

他の病院と違うところは、

救急車での救急搬送は受け入れていないこと

です。通院している患者さんは別ですが、通常の救急搬送は受け入れていません

救急の受け入れがないなら、あまり経験は積めないんじゃない?

って思われる方もいますよね。

いいえ、そんなことはありません!

がんになった患者さんは治療中に重大な副作用や合併症がでる場合がありますし、末期がんの状態の患者さんは亡くなる1~2ヵ月前に大幅に活力や機能が低下します。

そういった患者さんが緊急で入院してくることは日常茶飯事です。治療中の患者さんであれば命の危機から救うために最善を尽くさなければなりません。

延命治療を希望しない方が多いため救命措置は少ないですが「全くない」わけではないんです。

専門病院なだけに、稀な症例や難しい状態の患者さんもいます。

つまり、がん専門病院は

がんになった患者さんが検査、診断から治療、そして治療ができなくなった後の看取りまでの過程をシームレスに関わることのできる病院

なのです!どうでしょうか?少し興味がわいてきましたか?

私が新卒でがん専門病院に就職を決めた理由

私は看護学校を卒業してから、はじめにがん専門病院に就職しました。

なぜ私は新卒でがん専門病院への就職を決めたのか?

経験談を通してご紹介していきますね。

きっかけは看護学生のときの実習

私は実習でがんの患者さんを担当しました。

がんだと思えないくらい元気で明るく、学生の私にたくさん話しかけてくれる人でした。

しかし化学療法が始まるとつらい吐き気や倦怠感に悩まされ、治療前とは別人のように元気がなくなってしまいました。

私は頑張って看護計画を考え、彼女に何ができるかを模索しましたが、うまくいきませんでした。私が負担をかけているのではないかと思い、うまく関われない自分を不甲斐なく思いました。

結局、この患者さんは治療がつらいため化学療法を減量することになりました。

彼女は「減量したら効果が低くなっちゃう」と不安になりながらも治療を続けることになりました。

この経験から、がん患者さんがうまく治療を続けられるように関れるようになりたいと思い、がん看護に興味を持ちました。

新卒での就職活動での迷い

就職活動をしている時に、がん専門病院を見つけました。しかし友人たちと就職の情報交換をしていると、はじめに就職するのは総合病院がいい!という話を聞いたのです。

理由は、総合病院であれば

内科、外科、救急など色んな分野を経験できる
さまざまな病気の患者さんをみれる
看護知識や技術を学べる

からでした。

まずは総合病院に就職してから転職してもいいんじゃないかと言われ、正直すごく迷いました。専門病院を選んでしまうと、ゆくゆくの看護師人生が不利になるんじゃないかと…。

でも結局、私はがん専門病院に1年目から就職することを選びました。

私が 新卒で がん専門病院に就職を決めた理由

その理由は

スタッフの専門性のある関わりに憧れた
教育制度が充実していた

からです。

インターンシップへ行き、その病院の看護師がどのように働いているかを実際に見ました。

専門性のある関わり

患者さんが初めて入院した時から治療の経過や外来の様子などを把握していたり、その患者さんがなぜ治療を続けたいと思っているのか、今後何をしたいという目標があるのかなど、患者さんの人となりまで知って、チームでカンファレンスをしていました。

こんなふうにひとりひとりの患者さんと向き合うことができる看護師たちに憧れました!

充実した教育支援制度

そしてこの病院では看護師のスキルアップのための教育支援がありました。就職してからがん看護の専門看護師や認定看護師を取得しているスタッフが多くいたのです。

またこの病院で働く人の中には、この病院で働いていて専門病院じゃ学べないこともある!とほかの病院へ実務研修に行くスタッフがいることを知りました。

欲張りな私は、もしがん専門病院で満足できないならよそに研修に行くのもアリだ!

そう思って就職を決めたのです!

新卒でがん専門病院で働き、キャリアを積んでます

今、私はがん専門病院で9年勤務し、次のステップとして認定看護師になる道を歩もうとしています。

がん看護に長く携わってきて、患者さんががんと診断された時から寄り添って、がんでありながらも自分らしい人生を送るための支援をしたい!というやりがいを見つけたからです。

今までの看護師経験で、専門病院だからこそ出会えた患者さんや関わることのできた時間があります。

ぜひ、がん専門病院ならではの体験を知って頂いて、みなさんがやりがいをもって働くことのできる病院を選ぶ助けにしてくださいね!

この記事を書いた人

ニックネーム:gale
憧れの認定看護師を目指して日々勉強中!みなさんにがん看護に興味をもってもらえると嬉しいです!

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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