夜勤のある不規則な生活、緊張感のある職場、スタッフ不足で多忙な毎日…そういった職場環境で心身共に疲れきってはいませんか?
私もそんな人の1人でした。
初歩的なミスで自己嫌悪に陥る日々
新人の頃、怒られてばかりだった私。
そんな私でも先輩方のおかげで、看護研究、勉強会、委員会…さまざまな仕事を任されるまでに成長できました。しかしスタッフ不足から抱える仕事が多くなり忙しさは増すばかり。
適当にやりたくない!
そういう自分の頑固な性格からひとつひとつ真剣になりすぎていたせいもあり、睡眠不足が続いていました。
そんな多忙な時期のある夜勤中。薬剤の調剤ミスをしてしまいました。
その他にも初歩的なミスを重ねてしまい、自己嫌悪に陥る日々…。
職場環境を変えなければ、また同じようなミスをしてしまうのではという不安がありました。その職場環境は、誰もが働きやすい環境であるとはいえなかったのです。
どんなところが働きにくいと感じたか?
働きにくいと感じたのは、こんなところです。
休日でも勉強会や病棟界に参加させられる
勉強会や病棟会が週に1回以上ありましたが、休日でも参加を断れない雰囲気がありました。
「〇〇さんがまた来てない。」そう師長さんが口にしているのを耳にすると、どんなに体が疲れていても影でいろいろと言われるのが怖く、休日でも病院に足を運んでいました。
新人の頃は勉強会のおかげで身についた知識もたくさんあったので、ありがたいとは思っているのですが、心の中ではなぜ休みの日に…そう思うことも多かったです。
産休、育休が取りづらい
スタッフの人員不足で、産休や育休も取りづらかったです。
産休明けに子どもの保育園が見つかっていないスタッフに対し、電話越しに師長さんが「は?まだ見つからないの!いつまで休むの?」と強い口調で言っていたのを聞いたことがあります。
そんな言い方をして一体何になるんでしょう。人手不足で困っているのはわかります。でも働きたくても働けない事情がある人を責めても何も解決しないですよね。
子どもが小さくても夜勤をしないといけない環境
日勤勤務の外来はママさんナースで既にいっぱいだったので、子どもが小さいママさんナースも夜勤をせざるをえない環境でした。
私も結婚の予定があったのですが、このような職場環境でずっと働き続けることができるか本当に不安でした。
辛い新人の時期を乗り越えここまで働いたのだから、なんとか続けたい!という思いもありましたが、引っ越しの予定もあり通勤時間も増えることから不安の方が大きく辞める決断をしました。
スタッフが不足していたため辞めにくかったですが、結婚後引っ越すため通勤が遠くなること、結婚や妊娠後も続けていく自信がないこと、他の職場にも興味があること。正直な気持ちを伝えると、師長さんも納得してくれました。
転職サイトに登録して頭の中が整理された
退職後、いくつかの転職サイトに登録し、看護師にも多くの働き方があることを知りました。
病棟勤務時は、体調を崩すことも多く夜勤をやめたかったので、「夜勤なし」を第一の条件にあげ、その他、
- 小児科に興味があること
- 通勤が公共交通機関で30分以内であること
という希望を伝えると、条件に合った病院やクリニック、施設などをいくつも紹介してもらえました。
初めは自分がどういう働き方をしたいか、あまり考えがまとまっていませんでしたが、転職サイトのスタッフの方が丁寧に話を聞いてくれるので、自分の考えや希望が整理されていきました。
病棟を辞めて日勤のみで働く現在。よかったこと
その後は転職サイトを通じて派遣会社に登録。派遣看護師として介護福祉施設やクリニック、外来など様々な職場で働きました。
現在は日勤だけの勤務のため年収は減りましたが、とても規則正しい生活が送れ、心身ともに健康的になり、生活の質が向上したと感じています。
イライラ、ピリピリとしたムードもなく職場の人間関係も良好で業務に集中できる環境のため、ミスもほとんどありません。
なにより色んな職場を経験し、働ける職場はたくさんあると思えたことが、大きな自信や安心につながりました!
環境を変えることで新たな自分に出会えることはできます。自己嫌悪に陥る日々でしたが、環境を変えたことで好きな自分、なりたい自分に近づけたと感じています。
まとめ
看護師は我慢強い人が多いように感じます。
しかし疲弊して体や心を壊す前に、ブラックな職場としっかり向き合い、働き続けていくために行動に移すことがとても大切だと思います。
どうか、最後まで読んでくださった皆さまが、よりよい職場環境に出会えますよう祈っています。
この記事を書いた人
RIHO 福岡在住。総合病院に7年勤務。その後は派遣看護師として介護施設やクリニック等に勤務。趣味は読書、アロマ、ヨガ。
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