MENU

循環器ナース必見!新資格「植込み型心臓デバイス認定士」を紹介

2020 4/26

こんにちは!今回は去年できた新しい認定資格、「植込み型心臓デバイス認定士」について紹介したいと思います。実は私も記念すべき第一回を受験し見事合格、来年受験するナースに向けた試験対策も準備中です。

この認定資格、今後の心臓デバイスの展望を見据えた資格で、取得しているとこの先大変役立つ(診療加算などの関係で)資格だと私は考えています!

では実際、どのような資格なのか見ていきましょう。

目次

植込み型心臓デバイス認定士の概要をさらっと紹介

植込み型心臓デバイス認定士の目的

皆さんの施設では心臓デバイスの取り扱いはどのようにしていますか?

私の知っている施設では看護師は植込み時の入院期間だけ看護師が介入し、あとは臨床工学技士さんに丸投げという施設もあり、たぶんですが多くの施設はそのようなケースが多いのではと思っています。

遠隔モニタリング

最近、このワードが心臓デバイス関連のホットワードとなり、各施設様々な管理体制をとっています。

この遠隔モニタリングですが、患者さんの数が多ければ多いほど管理が大変で、データ送信が飛んでこない患者さんに電話で連絡をしたりするケースがあります。

当然臨床工学技士さんに丸投げですと、送信データを見て、患者さんに連絡して、カルテにも記載してと業務量が負担になってしまいますよね?

心臓デバイスの知識に富んだ看護師さんが増えることで業務量の分担ができ、各項目に絞った高度な管理ができるようになることがこの認定制度の目的ではないかと思われます。

植込み型心臓デバイス認定士試験日程や受験要件

受験するための講習会が6月に開催
講習会を受けると、11月に行われる試験の受験が可能になる

という特徴があります。

講習会は1日缶詰状態で基礎事項からトラブルシューティングまでを学びます。

受験要件に経験年数などは関係なく、国家資格さえ保有していれば誰もが受験可能です。

ただし、日本不整脈心電学会への加入が必須となります。

気になる試験の内容とは・・・

試験内容ですが、

試験時間:2時間
問題数 :60問(マークシート4択)


で、ペースメーカ(5割)、ICD(0.5割)、CRT(0.5割)、その他(4割)


といった内容でした。解いて見た感想ですが、

「法規や疾患などが多い!」

といった印象を受けました。

臨床工学技士だけの試験(不整脈専門臨床工学技士)なら、トラブルシューティング系(ペーシングフェイラーやICD誤作動など)のマニアックな部分を問題にしますが、あくまで対象は臨床工学技士を入れたメディカルプロフェッショナルなので、患者教育や保険・障がい者制度などを内容とした問題が多く見受けられました。

試験合格のためにやるべき3つのポイント

年一回の試験であるため、できれば落ちたくありません。

では植込み型心臓デバイス認定士に合格するためには一体何をすべきなのでしょうか?

半年間の勉強を経て合格したポイントを3つに絞ってみると、講習会のテキストを満遍なく学習する
主要疾患の心電図は答えられるようにする
障がい者制度や法律、保険の内容は紛らわしいので要暗記

以上が重要だということがわかりました。

①講習会のテキストを満遍なく学習する

試験の問題はここから満遍なく出ました。

正直こんな薄いテキストから60問も出されるのかと思うと不安で色々な参考書を読み漁りましたが、ほとんどの問題がここから出されたため、最低限点数を取るためにはこのテキストを細部まで読み込むことが大切です。

加えておすすめしたいのが、各キーワードについてもう少し詳しく調べることです。

看護師はペースメーカの構造が苦手(PMTやFFRWなど)な方が多いと思いますし、普段そのワードに遭遇しないため当たり前のことなのです。

ですからその苦手意識をなくすために少しでも多く調べてワードに慣れておく必要があります。

②主要疾患の心電図は答えられるようにする

心電図を見て疾患名を選択する問題は思いのほか出ました。さらにはトラブルシューティングでもアンダーセンスやオーバーセンス、さらにはICD誤作動を選択する問題も出ました。

「心電図検定」を受けている方はこのような問題に慣れているとは思いますが、意外と解けない人は多いです。

基礎的なものだけでもいいので心電図が読めるようにはなっておくべきだと思います。

③障がい者制度や法律、保険の内容は紛らわしいので要暗記

本番になって苦労したのがこの類の問題です。

「障害認定には1、3、4級があり2級はない」
「ICDの初回植込み時とリード交換時では免許の制限期間が異なる」

など、じっくり読み込んでなければ解けませんよね(汗

この項目は初回学習時に覚えておくことも重要ですが、試験直前に読み込むことで記憶の定着を図ります。

とはいえ、臨床現場では常に覚えておくことが大切なので、ややこしいですが忘れないよう覚えておきましょう。

いかがでしたか?今年は第二回ということもあり難易度は若干高くなると思いますが、心臓デバイスのスペシャリスト、一緒に目指して見ませんか?

試験は11月ですので今からじっくり勉強していきましょう!

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

コメント

コメントする

目次
閉じる