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呼吸器疾患や術後の看護に役立つ!呼吸療法認定士取得するには?

2020 4/26
呼吸器疾患や術後の看護に役立つ!呼吸療法認定士取得するには?
目次

呼吸療法認定士とは?

私は3学会合同呼吸療法認定士という資格を所有しています。聞いたことないという方もいると思いますが、臨床の現場ではとても役に立つ資格だと個人的には思っています!

まず3学会とは何かというと、

日本胸部外科学会
日本呼吸器学会
日本麻酔科学会

になります。この3学会からも分かる通り、呼吸器疾患や手術後の呼吸器合併症などに関与する科に所属する方にとって、持っていると有益な資格です。

しかし、そのような科に所属してなければ役に立たないかと言えばそういうわけでもありません。極端なことを言えば、どんな科でも活かせると思います。

資格を取得するまでの過程が少々大変ですが、持っていて得することはあっても損はしないはずです。

呼吸療法認定士を取得するには

講習会の参加は先着順。申込者はかなり多い!

取得までの道のりでまず大変なことは、なんと講習会の申し込みなんです(笑)

申し込みは特定記録郵便というちょっと聞きなれない特別な郵便のみで受け付けられます。しかも、受付開始日の午前8時先着順で受講が決定するんですね。

私の資格取得を目指した初めの年はそこで失敗しました。

ひとまず応募が多いことは把握をしていたので、最寄りの郵便局に営業開始と同時に行ったんです。でも、よくよく調べてみると、講習会に当選した人は皆、24時間営業している郵便局で時間前に並んでるということでした。

この時に1年間を棒に振ってしまったことが発覚して、スタート地点にも立てないことに呆然としてしまいました(笑)

翌年は24時間営業の郵便局に、念を入れて午前8時の30分前に到着したんですが、すでに10人も並んでいました。

みんな、どんだけ資格を取りたいんだと心の中でツッコミましたが、自分もあまり変わらないか、なんて思ってました(笑)

そんなこんなで講習会を受けられることになり、講習会で1回、試験に1回と計2回、東京を訪れ無事に資格を得ることができました。

呼吸療法認定士の合格率

3学会合同呼吸療法認定士の試験は合格率が6割程度なので、短時間の付け焼刃の勉強じゃ合格できないことは間違いありません。

実際、私は講習会を受けてからぼちぼち勉強し始めて、試験の3か月前から本格的に勉強を始めました。

呼吸療法認定士の勉強方法

勉強方法としては、専用の参考書というかドリルを完璧に解けるようになるまでやり込むという方法でした。あくまで参考までにですが…。

呼吸療法認定士を取得してよかったこと

よかったことは

呼吸器や呼吸器疾患、術後の呼吸器管理の知識がつく
間違った呼吸管理をしてる人が多いことに気づく
呼吸器の分野は看護師にできることが多い
自信がつく、勉強する意欲になる

です。

試験に合格するくらいになると、呼吸器や呼吸器疾患、術後の呼吸器管理などに対して、かなりの知識が蓄えられています。この知識は、自分のケアに対する根拠や自信になります。

私は資格を取った当時、集中治療室(ICU)に所属していたこととプリセプターをしていたことで、後輩やプリセプティに自分が覚えたことを教えまくっていました。

そして、意外と間違った呼吸管理をしている人が多くいることにも気付けます。

看護師だけでなく、医師(ほぼ若い医師です)でさえも間違えています。そんなことにも気付けますし、資格を持っていると指摘することへの説得力も違ってきます。

私見ですが、循環器などでは難しいですが、呼吸器の分野は看護師でも治療に積極的に加担できる分野だと思っています。解剖生理や疾患、有効な呼吸理学療法(排痰介助、呼吸介助)を理解すればできることが沢山あります。

肺炎になって、無気肺ができていたり、喀痰困難だったりする患者さんに対して、排痰援助や呼吸介助をして、呼吸が安楽になるようにケアをしていると徐々に呼吸状態が改善して、翌日の胸写が改善します。

人工呼吸器を使っている患者さんのモード選択や設定の是非なども考えることができるし、そうすることで患者さんの呼吸状態を改善したり、少しでも安楽に治療を受けたりすることにつながります。

これらのことは、自己学習でもまずまずできるようにはなりますが、やはり専門の医師などによる講習会を受け、試験勉強をすることで知識を定着させ、資格を取得していた方が安全に確実に実施できるようになります。

私の場合は、この資格を取ることで呼吸に興味を持つことに繋がり、さらに呼吸に関して勉強をするようになりました。何か人より詳しかったり、優れていると思えることがあった方が自己効力感が高まり、仕事のやりがいにも繋がってきます。

今後、高齢化社会が進んでいき、高齢化が進むにつれて呼吸器疾患の患者さんは増加していくと言われています。

そんな中で、この資格を持っていることで患者さんや病院に貢献することができると思います。

よりよい医療を提供したいという向上心がある方にはぴったりの資格だと思うので、資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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