ナースの皆様、毎日お仕事お疲れ様です。
花粉症にコロナウィルスに一斉休校に欠品騒動に…毎日本当に大変だと思います。
もう10年以上前の話ですがフルタイムで中堅ナースとして働いていた頃、私はどれだけ無理しても病気にならない丈夫な体でした。
そのおかげで独身だったために残業請負人として数年間大活躍しました。
最初に退職して以降はフルタイムでは勤務していません。非常勤として同じ職場で数年働いていた時期もありますが、ある時期からいわゆる『単発』ばかりに毎日入る派遣看護師として働きはじめました。
派遣として働くためには
現在の制度では派遣労働者として働くには条件があります。
世帯年収が500万円以上であること、世帯年収が500万以下でも世帯主ではないこと、また契約期間は31日以上でなければなりません。
ダブルワークされる方や、ご結婚されている方はこの点では心配ないと思います。
単発のシフトは半月ごとに組むのですが、1シフト(半月)に1回は必ず勤務する必要があります。
というわけで、単発で働く場合の最短の契約は3シフト(1ヶ月半)で勤務計3回ということになります。
私は派遣を始める前の1年間海外留学をしていました。
独身でしたが帰国後は父親の扶養に入った形だったのでクリアしました。現在完全に海外に移住していますが、1ヶ月以上日本に滞在する際には度々この方法で働いています。
一度登録した会社は契約が切れても、次回契約時にファイルがそのまま引き継がれるので大変ありがたいです。
時給に関しては派遣会社が決めるので、デイサービスや老人ホームといった施設による差は少ないです。しかし地域によってかなり差はあるようですね。
交通費は全額出ます(車通勤も)。
契約の際に自身の経験やスキル、夜勤の有無、希望のエリア、勤務希望日などを会社と相談し自分にあった職場を紹介してもらうのですが、条件が合えば翌日から勤務ということも可能です。
派遣で勤務先を選ぶときに気を付けるべきこと
ここで勤務先を選択するにあたり注意すべきことがあります。
単発の看護師は即戦力として派遣されるため、通常の新入職員のように教育に時間をかけられません。
勤務日の業務や必要な処置を確認し、事前に自己学習を行うことはもちろんですが自信がない場合は避けることも必要です。
私は手術室経験しかなく注射やその他病棟での処置の経験がほとんどなかったためこの段階でかなり絞られました。それでも最初の1週間で5日間は働いたので求人の数は相当にあります。
単発の派遣で働くメリット
単発のみで働くことの魅力はやはり自由なシフトです。
場所や勤務時間などから自分が行きたい職場だけを選ぶことや、旅行や自分の予定のために気にせずに休みを取ることができます。
残業もありません。しっかり稼ぎたい時は週6日以上働くことも可能ではあります。
しかし単発の仕事は一度引き受けると原則キャンセルができません。
体調管理は当然ですが、シフトを組む前にご自身の予定をしっかり確認してください。
派遣会社によっては希望を出せば同じ職場を優先的に回してもらうことも可能です(絶対ではないです)。
そして本音の部分ではやはり1日単位の勤務なので人間関係のストレスが非常に少ないです。
単発派遣のデメリット
もちろん良い面ばかりではありません。
利用者様の顔と名前、物品の配置もどんなスタッフがいるのかもわからない職場に行って、いきなり仕事をすることは簡単ではありません。
施設にもよりますがデイサービスでは特に内服管理は複雑です。
全て施設で管理している薬、利用者様が毎回持ってきて施設で管理する薬、完全に利用者様管理の薬、内服のタイミング(到着後すぐ・昼食前後・夕飯前後)などを次々と到着される利用者様のバイタルを測りつつチェックしなければなりません。業務の中で最も神経を使う瞬間です。
通勤に関しての苦労は、初めての勤務先は近場でも少し時間がかかることを考慮して早めに家を出ます。
私だけかもしれませんが、建物まではたどり着くのに入口が見つけられないということが多々あります。
ある時は迷って施設の隣の建物の敷地に入って出られなくなってしまい、フェンス越しに大声で利用者様を受け入れ中だった職員の方に大声でアピールして助けていただきました…。
本当にご迷惑をおかけしました!こんなことは非常にレアだと思いますが、単発の仕事は派遣先とも派遣会社とも信頼の上で成立しているのでどのような理由であれ遅刻は厳禁です。
当然ですが働く時間を自由に選べる分、給与は安定しません。
夜勤専属であればまた違うと思いますが、諸手当がなく基本的に時給と交通費のみなので同世代の常勤で働く看護師と比べると半分ほどに感じます。
週に40時間以上働いてようやく基本給と同じくらいです。私がこれまで出会った単発で働く看護師はダブルワークの方が多かったです。
このように単発の仕事は一長一短ではありますが、収入アップはもちろん、様々な施設の違いを経験できる機会だと思って気軽に始めてみても良いと思います。もしかするとものすごく自分に合う職場に出会えるかもしれません。ぜひご検討ください。
この記事を書いた人
ニックネーム:#ロッカーにサージカルテープ貯めてるの私だ
一言:日常でオペ室ネタを誰にも理解してもらえません
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