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看護師だった私が海外移住することに③~留学を決意して退職編~

2020 4/26
看護師だった私が海外移住することに③~留学を決意して退職編~

ナースの皆様、毎日お仕事お疲れ様です。

ボーッと生きていた看護師がある日突然大した理由もなく留学を決めました。

現実味のないふわふわした目標でしたが、決めたからには目標に向かって進むしかありません。

前回の記事で私の人間性は十分に垣間見えたと思います。

なるべく努力したくない、一人で決断できない、流されやすい、そして暴走しがちです。

短所ばかりのようで意外とそれが良い方向へ働くことも(稀ですが)あります。

ポジティブな言い方をすれば無理をしない、協調性がある、柔軟性がある、そして好きなことはとことん極める、ということです(多分)。

さて前回留学会社にて『カナダ』という選択肢を与えられました。

オーストラリアやニュージーランドなど他にも色々な選択肢があったはずですが、以後他の国について調べたり比較したりをしていません。

正直に申しますと、国の名前しか知らない時点で留学先を決定しました。(そして本当に何も知らないままカナダに行ってしまいました…。)

そんな笑えないレベルにボーッと生きていた(いる)私ですが、最終的に『退職』を勝ち取るべく師長との面談の日を迎えました。

万年人手不足の職場です。特に中堅で独身でとなると相当の理由がない限り何としてでも引き止められます。

職場の状況や自分の立場は十分に理解していました。

第一回面談当日、まずは正直に英語を学びたいので留学したいと考えていること、そしてこの時点では年度末の退職を取り消しもう一年働く考えを伝えました。

留学資金や語学力を準備するためです。

そして決意通り一年半節約を心がけました。

元々好きなものを好きなだけ買う生活をしていたので、贅沢さえしなければお金は順調にたまりました。

しかし一年半で肝心の英語の勉強は『全く』できませんでした。

映画を字幕なしで見ようとしました。

TOEICの本も買ってみました。

夏に家族でイギリス旅行に行きました。

旅行先でせめて子ども向けの本を買って読んでみようとしました。

もちろん旅行はとても楽しかったですがどれも勉強としては意味がありませんでした。

英語を使うことがない環境で日々の業務に追われながら英会話に通うこと、家で英語を勉強することは私には無理だと判断し退職してから出国まで集中して英会話学校に通うことを決めました。(留学中に出会った日本人看護師は留学前にある程度英語を取得できていたので、その勉強方法はまた別の記事でまとめて書きたいと思います。)

一年が経過し再び退職希望を提出しました。

今度はこちらも揺るがないので師長も手強かったです。

一度目の面談よりも少し踏み込んだ質問もありました。

どこにどれくらい行きたいのか、留学して英語を勉強した後に何をしたいのか、現段階でどの程度手続きは進んでいるのかなどなど。

実際お金が溜まった以外何も状況は変わっていません。英語は話せないし手続きもしていません。

しかし英語を勉強する上で新たな夢はできました。国境なき医師団に手術室看護師として参加することです。

きっかけはその年に起こったカンタベリー地震(ニュージーランド)と東日本大震災でした。

ニュージーランドでは亡くなられた方の中に日本人看護師の方がいました。

海外で働くことを目標に英語を勉強中で、年齢が近かったこともあり自分と重なりました。

東日本大震災は自分のトラウマが蘇りました。

私自身子供の頃に阪神淡路大震災で被災し、自宅は全壊でライフラインが全てストップし、亡くなった同級生もいます。

自宅周辺は火事で焼け野原になりました。25年経った現在でも思い出して怖くなることもあります。

2011年のこの二つの震災は人道支援活動に興味を持ったきっかけにもなりましたが、何よりもやりたいことはやりたいと思った時に迷わずやろうと決心させられました。

結局師長との攻防は夏から退職の直前まで延々続きました。

もちろん人間なのでこんなに自分が必要とされているのだと思うと申し訳ない気持ちにはなりました。しかし決心が変わることはなく、翌年6月末に新卒からお世話になった職場を離れました。

振り返れば私の人生は何度も死と隣り合わせでした。

子どもの頃に変質者から暴行を受けたことに始まり、阪神淡路大震災、スキー場での事故、東日本大震災、割と最近であればテロとニアミスだったこともありました。

少しタイミングが違ったら大変なことになっていたわけです。

本当にボーッと生きている場合じゃないですね!

この記事を書いた人

ニックネーム:#ロッカーにサージカルテープ貯めてるの私だ

一言:日常でオペ室ネタを誰にも理解してもらえません

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看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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