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看護師だった私が海外移住することに⑥~英語学習で大事なこと【後編】~

2020 4/26
看護師だった私が海外移住することに⑥~英語学習で大事なこと【後編】~

ナースの皆様、毎日お仕事お疲れ様です。

やっと語学学習後編まで来ました。長すぎて飽きられてないか心配です(笑)

早速ですが、語学には4つのスキルカテゴリーがあります。

リスニング   Oral comprehension
スピーキング  Oral production
リーディング  Writing comprehension
ライティング  Writing production

です。

Oral(口述)Writing(記述)か、Comprehension(理解)Production(創作)か、と分けると求められる能力が分かりやすいと思います。

正直なところ学習方法は『人それぞれ』です。

大切なことはレベルに合わせた練習をすること。ここでは私の経験に基づいた練習方法をシェアします。

目次

リーディング

母国語と同じように『多読』が基本です。そして分からない単語を見つけるとすぐに辞書を使いたくなるかもしれませんが、辞書を使わず一気に読みます。

この練習では自分の語彙力に合った文章を選ぶことが重要です。難しく感じたら一旦止め、さらに難易度の低い本から始めます。

ビギナーでハリーポッターの原作にいきなり挑戦するようなことはしない方が無難です。

辞書を使いながら読むと1ページにごとに時間がかかりすぎておそらくすぐに挫折します。(ハリーポッターも初級〜中級向けの本があります。)

私は語学学校で借りたペンギン・クラシックスというシリーズの本をたくさん読みました。『オズの魔法使い』や『オペラ座の怪人』など有名な話がたくさんあります。

そして読書は毎日続けることが大切です。私は一人でコツコツがとても苦手なので、休憩中や移動中、人がいる場所で読書をすると決めて実行しました。

そもそも読書の習慣がなかったので英語となるとさらに難しく感じましたが、割とすぐに慣れました。

英語が読めるようになってきたら次は?

英語が読めるようになってくると今度は、

語彙や文法の勉強のためにニュースのチェック

です。BBCやNHKワールドなど英語のニュースサイトで時事問題を読んでみると面白いです。

医療に関するニュースなどは、普段何気なく病院で使っている横文字が出てきて意外とすんなり読めたりします。

リスニング

多読と同様にひたすら英語を聴きます。

出来ることならば日本語は聞かないくらい徹底した方が良いのですが、日本で生活する限りそういうわけにはいきません。

意識的に英語を聞く時間を確保する

しかありません。今や教材はたくさんあります。YouTubeもそうですし無料のアプリで世界中のラジオが聞けます。

もちろん洋楽も一つです。食事中に、出かける準備をしながら、通勤中に、とにかく聴き続けてネイティブのスピードやアクセント、スラング、ボキャブラリーに慣れるしかありません。

速すぎるときはビギナー向けのリスニング教材に変えたり(BBCのLERNING ENGLISHがおすすめです)、再生スピードを遅くしたりして自身が苦痛なく聴き続けられる工夫が大切です。

私が最近実践している練習方法は

倍速で聴く

ことです。そうすると普通のスピードにするとよりはっきり聴き取れます。

書き取りもリスニングに効果的!

そして古い勉強方法のようですが個人的に『書き取り』はとても効果的です。話している言葉を一字一句書いていくあれです。YouTubeなどを使用して一人でできます。

リスニングをしながら同時に書く練習、書いたものを目視で確認するので読む練習、さらに話し方を摸倣して話す練習までもできます。

ライティング

ビギナーの時に始めた練習方法が、

あるテーマについて『辞書を使わないで』『短時間で』記事を書くこと

です。

例えば『今住んでいる街』について大学ノート1ページ分書いてみます。消しゴムも使いません。間違えたら線で消して次にまた書きます。

最初は1ページ丸ごと間違いだらけでしたし、あまり意味のある文章はかけませんでした。

日本語でもレポートを書く際に序論・本論・結論の枠組みがありますね。

それと同じように書き始める前にしっかりプランニングしなければ、時間ばかりかかってまとまりのない文章になりがちです。

そしてできれば書いたものはネイティブ、もしくは英語ができる方に読んでもらった方が良いです。文法や語彙の間違いはもちろん、間違っていなくとも不自然な構文になっていることは珍しくありません。

レベルが上がっても同じことです。文章が複雑になればなるほど他人が読むと訳がわからないということが出てきます。

いわゆる『自分の頭の中では話が繋がっている』状態です。ライティングは母国語での考え方、文章の書き方がかなり影響します。

なるべくシンプルに、誰もが読んでわかるということを意識することが上達への一歩だと思います。

看護師は学生時代からたくさん文章を書いていますし、実はライティングはとても伸びる分野だと思います。

スピーキング

おそらく最も答えが欲しいところだと思いますが私も正解が分かりません。

語学学校で言われたことは「たくさん話す」だけでした。しかしこれでは何の助けにもならないので私なりに考察してみたいと思います。

まず人間の脳はインプットの量に対し十分の一程度しかアウトプットができないと言われます。

ということはまずリスニングやリーディングにより語彙や文法、発音などの知識を増やすことがアウトプットを増やす第一歩と言えます。では話す際に頭の中で何が起こるのでしょう?

まず性格による影響です。母国語で話すときと同じです。

積極的に自分から話す方や聞き手に回る機会が多い方、場面性緘黙ということもあります。

そして自分も相手もお互いの強いアクセントのせいで聴き取りに苦戦することが考えられます。

さらにはそんなストレスフルな状況で語彙の限界で母国語のように言いたいことがスムーズに言えなくなると、一生懸命英語を勉強しているのになぜ話せないのかと自信を無くします。

これが何度か続くと『話す』ということがものすごく苦痛になってしまい伸び悩みます。

想像すると辛いですよね。

しかし実はこういった経験をすることが話せるようになる第一歩なのです。

語彙力の問題なのか、構文ができなかったのか、相手の言ったことが理解できなかったのか、話の内容が精通している事柄ではなかったからなのか、ただ恥ずかしくて話せなかったのか、分析してみると次に取り組むべき課題が見えます。

実践→評価→計画→実践→評価の無限ループです。

終わりのない自分のための看護計画です。これを短くまとめると「たくさん話す」ということなのだと無理やり解釈したいと思います。

日本語は書き言葉、英語は話し言葉

母国語として習得する際、英語ではリスニングとスピーキング、日本語ではリーディングとライティングから始めます。

言語の起源は、英語はゲルマン語から派生しラテン語やフランス語の影響を受けてできた言語であり、日本語は未だ系統が明らかにされていない古代から日本で独自に発展していった言葉です。

このように全く性質の違う言語を学ぶのですから当然一筋縄ではいきません。

しかし実は日本語(母国語)の能力を上げることは英語の学習においてとても重要です。母国語の基礎があってこそ第二言語は伸びます。

日本語でも普段から本や新聞、ニュース、映画などで様々な表現を学んで自身の言語能力を豊かにすることは英語のスキルを伸ばすために不可欠です。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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