こんにちは!看護師のあみです。「私って看護師に向いてないんじゃないかな?」なんて悩んだことがある人は多いんじゃないでしょうか?
私は今までに看護学生の実習指導者や、新人・中堅看護師の教育担当を長く経験してきたのですが、「どんな人が看護師に向いていると思いますか?」という質問をたくさんされてきました。
その中で私のいきついた答えを、今回皆さんにもお伝えしたいと思います。
みんなのイメージする「看護師に向いている人」はこんな人
まず最初に、皆さんがイメージする看護師に向いている人はどんな人でしょうか?
一般的に言われるのは、「優しい人」というイメージですよね。
おそらくこれは、世間の「白衣の天使」というイメージが強いからだと思います。最初はほとんどの人が、この「白衣の天使」を目指します。でも、この「白衣の天使」の壁にぶつかってしまい、悩んでしまう人が本当に多いです。
「白衣の天使」というイメージに潰されないで
看護師と言えば「白衣の天使」というイメージは昔から根強くありますよね。
ちなみに日本で「看護師=白衣の天使」が浸透したのは、1936年にアメリカで発表されたナイチンゲールの人生が描かれた映画の邦題が「白衣の天使」だったことからと言われています。
私自身も、この「白衣の天使」になろうと努力したことがありました。それは新人の頃です。どんなに忙しくても笑顔で対応し、理不尽なことを言われても我慢し、とにかく優しくあろうとしていました。優しくなければならないと思っていました。
新人で何もできない私にはそれくらいしか出来ることがないと思っていたんですよね。
家に帰ったらもうクタクタでしたが、新人だったので勉強や提出しなければいけない課題が多く、心身ともに疲弊していました。
頑張って取り繕わないと優しい看護師さんになれない私は、看護師に向いてないんだろうなと毎日のように悩んでいました。
ストレスは溜まる一方で、もう辞めたいと思うことも多々ありました。
努力の結果あってか患者さんからの評価は良かったらしく、年度末に師長と面談した際に「いつも患者さんから、優しい看護師さんって評判よ。」と言われました。私は褒められたことに安堵し、なんだか看護師として認められたような気持ちがしていたのですが、続けて師長から言われた言葉に衝撃を受けました。
「でもね、優しいだけなら誰でも出来るの。看護師じゃなくてもいいの。でも、私たちは看護師でしょう?『白衣の天使』というイメージに潰されないでね」と。
当時の私には、あまりにも衝撃的な一言でしたが、救われた一言でもありました。
そうか、私は「白衣の天使」のイメージに潰されそうになっていたんだ。言葉にされることで、そのことが実感でき、私は悩みから解放されました。
私が相談を受けた「看護師に向いていないんじゃないか」のパターン
私の場合は、「白衣の天使」のイメージに潰されそうになっていましたが、私が相談を受けた中にあったパターンをいくつかご紹介します。
①看護師になりたいと思って学校に行ったわけじゃないから向かないんじゃないか
②シングルマザーになり、社会的に安定している看護師になったけど、そんな理由でなったらいけなかったんじゃないか
もしこのことで悩んでいるのであれば言わせてください。そんなことは全然気にしなくていいです!
看護師さんに憧れて看護師を目指した人も、社会的に安定してそうだから看護師を目指した人も、親に勧められて看護師を目指した人も、みんな同じ「看護師を目指した人」です。
私からしたら看護師のメリットに気づいて目指してくれてありがとう!という気持ちですし、そこに向いてるも向いていないも関係ないと思いますよ。
③自分は不器用だし、物覚えも良くないし、いつも迷惑をかけてばかりで看護師に向いてないんじゃないか
これは新人さん~3年目くらいの看護師さんに相談されることが多い悩みです。
先輩看護師に怒られて、または自分のプリセプターが先輩看護師に自分のことで怒られているのを見て思う人が多いようです。
この言葉の中には、自分なりに頑張ってはいるものの結果が出せずに辛い、悔しいという想いがあるんだと私は思います。こういう風に思えるのって、それだけ真剣に仕事に取り組んでいるからなんですよね。
だから、心配しなくても大丈夫。あなたは看護師に向いていないなんてことはないです。
看護師に向いてる人とは?
じゃあ、どんな人が向いているの?という話ですが、「あえて言うならみんな向いてる。」というのが私の答えです。
患者さんが様々なように、私たち看護師だって様々でいいと思います。どんな経験であっても無駄にならず、いざという時に役立つのが看護師のメリットの1つだと私は思ってるんです。
例えば、釣りが趣味の患者さんに退院後の指導が必要な時、釣りする時にはこういう態勢には気をつけてくださいね、とか知らないと説明できない指導が出来たりも出来ます。
ちょっと趣味の話に付き合うだけでも、患者さんの気持ちが晴れることだってあります。
好きなことにはそれだけの力があるんだと思います。こうしたことは、ちょっとしたことかもしれません。でも、これも看護の1つだと私は思ってます。
ナイチンゲールの著書の1つである看護覚え書を読んだことがある看護師さんは多いと思います。思い出してもらいたいのは、はじめにという部分です。「はじめに」には「女性は誰もが看護師」と書かれています。今の時代に合わせていえば、「誰もが看護師」と言えると思います。
だから、「白衣の天使」じゃなくても大丈夫!あなたも立派な看護師です!
この記事を書いた人
ニックネーム→あみ
看護師経験13年になりました。今まで病棟看護師、実習指導者、介護施設看護師、派遣看護師と色々な経験をしてきました。
趣味はゲームとコスメ集めです。よろしくおねがいします(*^-^*)
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