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看護師辞めたいと思っている人へ。焦らなくていい。辛くてもあなたのことを見てくれてる人がいる

2020 5/13
看護師辞めたいと思っている人へ。焦らなくていい。辛くてもあなたのことを見てくれてる人がいる

どうして、看護師になりたいと思ったのか、覚えていますか?どうしてこの病院、今の病棟を選んだのか覚えていますか?この仕事を選んだこと、後悔していませんか?

私が看護師になり、10数年たちました。楽しかったり、うれしかった思い出よりも、苦しかったときの方が断然多い・・・。怒られたり、失敗して落ち込んだことのほうが多い・・・。それでも一日一日、少しずつでもこなしていくことで、ここまでたどり着けた気がします。

新人1年目、プリセプターも含め、病棟の先輩全員が私たち新人3人を敵視し、理不尽なことで怒られ、毎日ナースステーションで泣いていました。

ある日、化学療法で入院中の患者さんから「あなた、昨日も泣いてたわね。大丈夫?毎日頑張っているのを、私みてるのよ」と励ましてくれました。周りを気にしながらそっと、ささやいてくれた言葉に、涙があふれそうになるのを、止めるのに必死でした。

その患者さん自身、体調がすぐれないのにも関わらず、私たちを気遣ってくれていたのです。当時40代だったその方は、家族が見守る中、数ヶ月後に亡くなりました。

今でも鮮明に彼女のことを思い出します。苦しいとき、つらいとき、実は見守っている人がそばにいるのです。

心配し、励ましてくれる人が、あなたを見ているのです。

私はそのような人たちのおかげで、今も看護師を続けているのだと思います。小さなあたたかいことばの、ひとつひとつが今のわたしを支えているのです。

人生にはそれぞれのステージがあり、時には辛抱強く次のステージまで、耐えなければならないときがあります。私の尊敬する緒方貞子さん(元UNHCR・国連難民高等弁務官)のすてきな言葉を紹介します。

~女性には男性とは違うライフサイクルがある。焦る必要はない。~ 

看護学生時代に聞いた講演会で、おっしゃっていた言葉です。

緒方さん自身、出産、子育てをしながらキャリアを構築し、初の女性高等弁務官になられた方です。成功の裏に、努力と苦労をされたのだろうと想像できます。そのときはなんとなく聞いていたのですが、その後の、さまざまな人生の選択において、「今置かれた状況にきちんと向き合い、こなそう、焦らない」という私自身の信念のもとになりました。

焦らなくていい。今日一日だけ頑張ろう、と一歩一歩進んでみませんか。

この記事を書いた人

看護師として働きながらWebサイトを運営しています。自分らしく働くことを応援しています。

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