拝啓、お世話になった看護師さんへ
入院から5年経っても、看護師の方々にとても助けられたことを、僕は鮮明に覚えています。
僕は5年前に部活でサッカーをしていた時に、相手のラフプレーで、手術が必要になるほどの大けがをしました。
僕は今まで手術を受けたことが人生で一度もなかったのでとても不安でした。
緊張で手術の直前は顔面が蒼白で、頭の中では「やっぱり手術って痛いんだろうか・・・」とか、「麻酔が切れたらどうしよう・・・」とかそんなネガティブなことばかり考えていたのを覚えています。
そんな僕の様子を見て、忙しい中ひとりの若い看護師さんが、
「心配せんくても大丈夫やで、寝てたら終わるから全然痛くないで」と僕にやさしい言葉をかけてくれました。
そのあとも、看護師さんはいろいろと話してくれました。
そのおかげで、僕は緊張がすっと取れて、リラックスした状態で手術に臨むことができました。手術は無事成功して、僕は二週間ほど入院することになりました。
しかし、足を怪我していたので自分ひとりではトイレに行くことすらままなりません。
何をするにも看護師さんの手を借りていて、とても申し訳なく思っていました。
ですが、看護師さんは嫌な顔一つせずに世話をしてくれました。
夜中、あまり迷惑をかけるのもよくないと思い、ひとりでなんとか車いすに乗ってトイレに向かった時、「大丈夫?」といって車いすを押してくれました。
体を起こす時もとても丁寧に起こしてくれました。
僕の話に相槌を打ちながら笑顔で話を聞いてくれました。
恥ずかしくて言えなかったけど、そんなたくさんの優しさにとても感謝しています。
退院の日の前日に僕はお世話になった看護師さんに挨拶をしに行きました。
「色々ありがとうございました」と頭を下げると、うれしそうに笑いながら、「別にそんなに感謝しなくてもいいよ」と言っていました。
看護師さんの皆さんにとっては当たり前に面倒を見ただけなのかもしれませんが、僕はその丁寧で優しい対応にとてもとても助けられました。
本当に、ありがとうございました。
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