
外から見た看護師ってどう見えているか知っていますか?
普段知る機会はないですが、医療者にとっては何でもないことで患者さんはとても感謝してくれていることを知ってほしくて、書いてもらった記事です。
今日も人知れず、忙しく業務に邁進している看護師の皆さんに思いをはせ、感謝の気持ちを伝えるために筆を執りました。
突然体の右半分の動きが鈍り、ろれつが回らなくなった主人を前に、娘とパニックになったのは昨年の初夏でした。
近くの総合病院の救急に運ばれたものの、初めての経験で動揺していた私達に落ち着いて優しく説明して下さった看護師さんのおかげでハッと我に返りました。
そこで視界に入ったのは、テキパキと冷静に主人の検査準備を進める看護師さん達のチーム。
医療のプロとしての真剣な横顔を、こんなに間近で見たことは初めてで感銘を受けました。
付き添い家族の張り詰めた空気をも察して下さり、ジョークを交えて主人とコミュニケーションを取ろうとする看護師さん。数えきれない程の山場を乗り越えてきた看護師さんだからこその包容力に、全てをお願いできると心から思えました。
幸いにもCTの結果は良好で、ごく初期の脳梗塞で適切な治療により後遺症なく回復できる見通しが判明したものの、即入院となりました。
病棟へ案内されお邪魔すると、深夜にも関わらず多くの看護師さんが入院患者の様子を見守りつつ、業務に励まれているのに驚きました。看護師の皆さんにはありふれた一夜かもしれませんが、並大抵のことではありません。
深夜にも爽やかに温かく迎えて下さった時の安堵感は、今でも鮮明に覚えています。
翌日から主人にとって初めての入院生活が始まりました。ここでも先の見えない不安や緊張を和らげてくれたのが、お世話になった多くの看護師さん達です。
主人曰く、看護師さんが投薬や血圧のチェックに毎日数回病室に来て下さるのが、三度の飯より楽しみだったとのこと。
多くの患者を抱え、目が回るほどの忙しさの中でも、看護師の皆さんの明るく前向きなひたむきさに、どれほど励まされたことでしょう。どんなことでも聞いて下さいと事あるごとに声をかけてもらい、家族としても気持ちが沈む隙さえありませんでした。
看護師の仕事は、病からのリカバリーを助けるだけではありません。患者とその家族の精神的な支えとなり、心に一生残るケアを施して下さるのが看護師さんです。
薬や医療機器の代替はあっても、1人1人の看護師さんの優れた持ち味を取って変えることはできません。
看護師の皆さんのおかげで、家族揃って変わらない毎日を過ごすことができています。言葉では伝えきれませんが、心より御礼申し上げます。
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